床下放熱器の住み心地 報告①

先日、昨年910日にお引渡したMさん宅を訪問しました。

温湿度および消費エネルギーの調査にもご協力いただいており、そのデータ回収と合わせて、室内温熱環境を体感させていただきました。

この日は、天気が悪く、とても寒い1日でしたが、リビング室温は18℃。トイレ・脱衣室など他のスペースとの温度差はMAX1℃。床・壁・天井の周辺室温も室温とほぼ同じ温度。若干、外周温度の方が高いくらいでした。

室温18℃というと、ちょっと寒そうなイメージがあるかもしれませんが、周辺温度が同じになってくると、18℃でもストレスなく生活できるのです。


M邸は平屋で延べ床面積31.5坪。ここにMさんは、おばあちゃんと二人で生活しています。

設備は、リビングとおばあちゃんの寝室にエアコン1台ずつ。床下にヒートポンプ(エアコン一体型)による床下放熱器4台(暖房能力12.21kw)。そして太陽熱温水システム。


生活は、朝600に起床、12時間ほどリビングエアコン(20℃設定)。日中は日差しで室温は20℃以上になるとのこと。夕方冷えてくる頃17002400、床下放熱器を運転(温水48℃ほど)。

同じようなスペックの家で、エアコン暖房のみのお宅の場合、床表面温度が若干低めでしたが、M邸ではほぼ室温と同じ。快適性がかなりアップします。この床下放熱器の成果なのですね。


また、湿度に注目してみると、18℃の室温で相対湿度が50%。空気線図でみると絶対湿度は6.5gほど。のどの粘膜が乾燥しないといわれている7gまでは達していませんが、過乾燥の冬としてはかなりいい状況だと思います。Mさんも、加湿器を用意しようと思っていたようですが、快適なので今のところ必要ないとのことでした。たぶん、床ガラリによって、床下を開放しているため、基礎コンクリートからの湿気が影響しているのかなと思いました。基礎コンクリートは23年かけて乾燥していくとうかがっているので、そのころには、加湿器が必要になることが考えられますね・・・とMさんには伝えました。


HEMSを設置してあるので、消費エネルギーに関しては、後日報告したいと思います。



「建もの燃費ナビ」によるシュミレーション結果と、M邸の性能概要です。

M邸は、平屋で延床31.5坪という規模。Q1.22Ua0.32(日本の省エネ基準では、この地域では0.75なので、倍以上の性能)。健康住宅のバロメーターである暖房負荷は38.78kwh/㎡・年(同条件で、日本の省エネ基準でシュミレーションすると109.39 kwh/㎡・年)。冷房負荷は15.12 kwh/㎡・年(同条件で、日本の省エネ基準でシュミレーションすると24.21 kwh/㎡・年)。




茨城県選出の衆議院議員 田所議員が茨城パッシブハウスを見学されました。

自ら建築士である田所議員は、家の構造はもちろん、快適性、省エネ性、と建物のかかわり、そして健康面のメリットに興味をもたれ、2020年、省エネ性能の義務化に向けて、どの程度の性能が、最低限求められるかを熱心に学ばれていました。

工務店の立場から、性能の良い建物に対するインセンティブ(税制面での優遇等)の仕組みづくりを要望しておきました。