「パッシブデザインのための住宅設備を考えるシンポジウムin盛岡」に参加

PHJ主催のシンポジウムに参加してきました。テーマは設備。森みわ代表の事例報告からスタートし、換気・空調のスペシャリシストであるエコモ㈱の三原社長の講演、そして東北の設備のスペシャリストであるイーシステム㈱の横山代表の事例報告そして西方先生を招いてのパネルディスカッションという充実した内容。
森代表の話の中であらためて感動したフレーズは「省エネ運動は平和運動である」ということ。昨今の異常気象は、想定内で、10年も前から予想されていた。台風はますます巨大化し、雨風は激しくなる・・・地球温暖化により海水温度が上がることがその要因であり、気温が2℃上昇すりことで、水没し、4億もの人々が難民化する、その水没エリアに日本も入っていることをあらためて認識した。環境保全のために我々建築に携わる者ができることは、躯体性能の向上であり、その普及活動。そして衣食住それぞれの項目で環境に負荷をかけていないものを選択する知識と勇気をもつべきであると今更ながら確認できた。
エコモ㈱の三原さんは、森みわ代表のプロジェクトを設備の面で支えている換気・空調のスペシャリスト。鎌倉パッシブハウス、いばらきパッシブハウス、軽井沢パッシブハウス、軽井沢南が丘パッシブハウスなど施工実績多数。その施工手法は設備業者はもちろん、設計事務所、工務店の皆さんに知っておいていただきたい内容満載。躯体性能アップの次のテーマは、エネルギー需要の小さくなった建物でのエネルギーの使い方、つまり給湯・冷暖房・換気などの設備をどう計画するか、そして正しい施工の手法を学ぶこと。PHJで本年近畿・盛岡・東京の三会場で開催中のシンポジウムはその思いから企画されている。
三原さんの講演の中で印象に残ったのは、「外皮性能が上がるということは設備の選択肢が増えるということ」。大掛かりな設備は改修時に困ることになるので、壊れる設備に経費をかけるならそのぶん断熱・気密に予算を割くべきであり、ミニマムな設備をどう選択するかを検討することがおすすめ・・・空調を考える上で大切なことは、空気調和の4要素である「温度・湿度・気流・清浄」を目的に合わせてバランスを取り、均一に配ること。設備は施工が大切であり、個人のスキルに頼ったシステムはやめよう・・・などなど
12月9日東京開催で「パッシブデザインのための住宅設備を考えるシンポジウム」は締めくくりとなる。こんな設備を学べる、現場の実務を知る場はほかにないと思います。価値あるシンポジウムです。皆さんこの機会をお見逃しなく。