ファイスト博士ととっても贅沢な時を過ごしました。

パッシブハウスの生みの親であるドイツ・パッシブハウス研究所のファイスト博士と四谷三丁目にある東長寺文由閣での懇談会に参加してきました。この文由閣はPHJの森みわ代表がかかわったパッシブ寺です。森代表の計らいで、来日しているファイスト博士とPHJ(パッシブハウス・ジャパン)のエリアリーダー・サブリーダーとの懇談の場をご用意いただきました。3時間ほどでしたがまたとない機会に大変感謝しています。

東長寺の滝沢住職のご挨拶で懇談会はスタートしました。PHJメンバーからは各々のエリアでの気象状況にからめた質問が相次ぎました。日照の少ない日本海側のパッシブハウス基準についてや、反対に太平洋側の温暖地域での夏の冷房負荷に対するソリューションについてなど・・・
ファイスト博士からは、適切な価格の建材・設備があればパッシブハウス基準はどの地域でも有効な基準である。日本では再生可能エネルギーとのマッチングもいい。どの地域でもパッシブハウス基準は技術的には可能であり、今後更なる技術革新による施工のシンプル化、省コスト化が期待される。地域によっては、条件がそろわずパッシブハウス基準が難しくとも、その地域でできる精いっぱいの省エネルギー化が達成できれば素晴らしいこと。パッシブハウスやニアリーパッシブハウスなど、各地のプロジェクトについて、どんどん情報発信してほしい、レポートをどんどん上げてほしい、それがパッシブハウスの進歩・普及につながるとのコメントを残されました。
以下頭に残ったこと・・・
①断熱材、例えばEPSなどはその製造エネルギーは1年で回収できる。
②除湿負荷に対するマテリアル的なソリューションは難しい、例えばセルロースファイバーや土壁などの調湿性のある建材などに関して、ハンガリーなどでの実測研究での検証結果などの事例を挙げながら、多少の効果はあるものの期待ほどの効果はないとのこと。効果を求めるには圧倒的に面積が足りないとのこと。
③除湿負荷は設備でソリューションが進んでいる・・・高断熱化・日射遮蔽などによる効果で熱負荷が下がり除湿負荷の割合が増えてきている状況をメーカーが理解することが大事。廃熱回収など、一部ではそれを踏まえたエアコンの開発が進んでいる。
来年9月に中国で開催される国際パッシブハウス・カンファレンスでの再会が楽しみ。