「森みわと行く 韓国パッシブハウス視察ツアー」レポート⑤

賃貸戸建て住宅、戸建て住宅、宿泊施設の3か所を見学。
中でも2010年竣工の韓国初のパッシブハウスは面白かった。クールチューブ(3~4mの深さ、24mほどの長さ)を活用した熱交換換気システムはとても興味深かった。効率を考え季節によって通常ルートと切り替えることができるように工夫されていた。切り替え時には多少においの問題があるそうだが、大きな問題ではないようだ。壁は240㎜EPS,屋根は300㎜GW、基礎断熱、樹脂トリプルガラス窓、平均U値0.12という高断熱仕様。構造は蓄熱量の多いRC造(韓国の建物はほとんどがRC造のようだ)。空調は暖房はガスによる床暖房(オンドルの文化)、冷房はルームエアコンというもの。
韓国では前例のないパッシブハウスに挑戦したオーナーのご苦労は計り知れない。ドイツの知識と建材を取り入れ、ノウハウを学びながらの建築・・・相当のご苦労があったことは想像できる。ほぼ同時期にパッシブハウスにチャレンジしていた私にとって、とても親近感をおぼえる家でした。
最後に視察した「Eco Village」は宿泊施設であり、PHJメンバーとともに宿泊することもできました。韓国政府が建設した施設で、年間暖房負荷は40Kw/㎡・年で、冷房はエアコン、暖房はペレットボイラーによる床暖房というもの。初めて見る二重高性能窓はとても興味深いものでした。
海外ではこのような政府主導のプロジェクトが結構見受けられる。日本においても、これだけ異常気象が頻発している状況を踏まえ、地球環境保全のソリューションとして、建築が果たす役割に早く気付いてくれることを望むばかりである。
これでレポートは終了です。