パッシブハウスってなに?

■1991年にドイツのパッシブハウス研究所によって確立された省エネ住宅基準です。
躯体の性能を超高気密・高断熱仕様で仕上げて、蓄熱・日射取得・日射遮蔽・通風といったパッシブは手法により、シンプルな設備で省エネかつ快適な温熱環境を達成する家です。

■各国の法規によって定められた省エネ基準よりもはるかに上を行くこのシビアな省エネ基準は、
その経済性が実証されるとドイツ、オーストリアで大きく普及し、近年ではEUとは気候の異なるアメリカや韓国でもパッシブハウスの建設が試みられております。

■パッシブハウスとは、気密性・蓄熱性が高いため、空気の温度と床・壁・天井の温度が変わらなくなるので、不必要な空気の対流がなくなり、
一番小さなルームエアコン1台で、真綿で包まれたよな温熱環境をつくることができるのです。

パッシブハウスと次世代省エネ基準(平成11年基準)の家との違いは、同じ快適な住環境にするために使うエネルギー量の違いです。高性能な設備機器を多用する家か、家そのものの性能を高め、シンプルな設備にすることと、設計的な手法で自然エネルギーをうまく利用することを併せ持った家の違いになります。消費エネルギーは1/3。

■本物の省エネ住宅の建築費はアップしますが、
低燃費の暮らしと温度のバリアフリーから得られる健康、メンテナンスしながら子供たちに受け継がれる家になります。世代ごとの建て替えでなく、受け継ぐことでローンから開放され豊かな暮らしになるでしょう。

 

 

性能比較
性能比較

■右に行くほど、断熱性能が高く、上に行くほど気密性能が高いことを表しています。
■右上が住宅性能のよいパッシブハウス(世界基準の省エネ性能)ということになります。
■左下が日本における省エネ基準(Ⅳ地域)です。

省エネ性能を数値で見える化!パッシブハウスの省エネ基準

 

 

■以下の3項目をクリアーした住宅性能をもつ家をパッシブハウスと呼びます。
(ドイツ・パッシブハウス研究所の認定が受けられます)

①年間冷暖房負荷それぞれ15kWh/m2・a

省エネ法の省エネルギー基準によると冷暖房負荷の合計はⅢ地域・Ⅳ地域は
460MJ/㎡・
a=128kWh/㎡・a
パッシブハウスは、日本の基準の4倍の性能ということになります。


②年間一次エネルギー消費量(家電も含む)120kWh/m2
  (2次エネルギー換算で45kWh/m2)

これは、住宅の燃費です。家の性能を表すのにもっとも指標となる数値です。しかしながら日本の省エネ法では何の基準もありません。早く共通の物差しを指定していただきたい。お施主様が家を求める際の有効な比較検討材料になると思います。車を購入するときも燃費は非常に重要なファクターですよね。

③気密性能として50パスカル加圧および減圧時に漏気回数が0.6回
  (C値換算で0.2~0.3)

2008年の省エネ法の改正にともない基準はなくなりました。一般的に、住宅の気 密化にはペーパーバリアという気密シートを使いますが、これには2つに意味があります。漏気止めと湿気止めです。どちらも住宅の性能に深くかかわるもので す。気密の基準がなくなったことが不思議でなりません。ちなみにこれまでは、C値という値で言うとⅣ地区でC=5.0でした。この数値もどうかと思います が・・・。計画換気も義務付けられていますが、パッシブハウス並の気密性能がないと換気は計画通りには動かないと言われてます。


ドイツ・パッシブハウス研究所認定書




茨城県選出の衆議院議員 田所議員が茨城パッシブハウスを見学されました。

自ら建築士である田所議員は、家の構造はもちろん、快適性、省エネ性、と建物のかかわり、そして健康面のメリットに興味をもたれ、2020年、省エネ性能の義務化に向けて、どの程度の性能が、最低限求められるかを熱心に学ばれていました。

工務店の立場から、性能の良い建物に対するインセンティブ(税制面での優遇等)の仕組みづくりを要望しておきました。